夏真っ盛りの酷暑の中、六本木ヒルズSUMMER STATION LIVEアリーナにて開催された「題名のない音楽会」の収録現場をレポートします。

「世界一長寿のクラシック音楽番組」としてギネス世界記録認定を受けているため、クラシック音楽のみを放送している番組と思われがちですが、一言で言うと恐ろしいほどノンジャンルです。

もちろん主体はクラシック音楽ではあるのですが、ジャズ、ロック、民謡、インド音楽なんでもアリのジャンルのないグローバルな音楽番組なのです。

テレビの音声さんとしてはフルオーケストラの収録もあればジャズのビックバンド編成の時もあり、まさかの民族楽器で大編成などと、なかなか広いジャンルのスキルがついてしまう番組でもあります。

今回の収録は2022年8月27日に放送(放送日程は地域によって異なります)「ディズニーで盛り上がる音楽会2022」の模様を裏側からレポートします。

おなじみのディズニーソングをトランペッター、エリック・ミヤシロさんによるジャズアレンジなブラスバンドサウンドと、ロックボーカリストToshlさんと、番組司会の石丸幹二さんが熱唱!

さらにディズニー公式アカペラグループ「ディカペラ」が美しいハーモニーを奏でてくれました!

そんな熱い演奏の裏には、酷暑のステージでマイクセッティングする音声スタッフの努力があります。

ドラムのマイキングは音楽やりたい音声さんの登竜門。

ドラマーのセッティングが終わった後に隙間を縫うように良きマイクポジションを狙います。

放送を見た方は気がついたかもしれませんが、今回はSAXプレーヤーがフルートに持ち替えて吹くのでマイクは2段構え。

いつもマルチで楽器をプレーするSAXの方は凄いと思っています、楽器だけでなく譜面も移調でよく混乱しないなと。

屋外なのでコンデンサーマイクは風防がマストです。

結構ビル風や、酷暑なのでサーキュレーターの風などで吹かれてしまうのですね。

ちなみにブラスセクションのマイクはAKG C414ULSです。

全てのマイクロフォンはステージ袖PAブースにてPA用と収録用に信号を分岐します。

収録はそのアナログ回線をデジタルに変換し、光伝送にてテレビ朝日内サブコンソールへと繋げています。

マイクだけでなくインカム系などもこの音声ベースで構築しています。

サブにてマルチに送られてきた回線をミックス。今回は転換等も無いので回線数的には40chほどに。

まだまだ少ない方です。

もちろんリハも本番も気合を入れてちゃんとミックスしますが、実際はPro Toolsにてマルチトラック収録しています。

放送では後ほどトラックダウン(ミックスし直し)処理をし、より良い音に調整したものを使用します。

今回は収録の翌週が放送日ということもあり急いでトラックダウン作業、アーティストサイドとのチェック、プロデューサーチェックと駆け足で作業、映像編集も駆け足だったことでしょう。

そしてMAにて整音、SE付け、ナレーション録り等をして最終完パケミックスを作成し納品。

ちなみにアナブースのマイクはTHE FIRST TAKEで見かけるようになったSONY C800G、お高い真空管マイクです。

このように「題名のない音楽会」では音声スタッフは入口から出口まで全てに関わらせてもらっています。

 

次回はクラシックなレポートでも!