今回は東京体育館で行われた『世界フィギュアスケート国別対抗戦2025』でのVEグループのお仕事を中心にレポートします。

 

その前に世界フィギュアスケート国別対抗戦とは。。。

 

冬季オリンピックでも正式種目として採用された、フィギュアスケート団体戦の世界選手権です。世界ランキング上位6ヵ国のトップスケーターが東京に集まり各種目の合計点を競います!

 

という事で、早速コンパウンド(中継車置き場)からレポートします!

こちらがテレビ朝日のコンパウンド(中継車置き場)です。

テレビ朝日の中継車両が勢ぞろいしています!

 

ちなみに国別対抗戦では、ユニ制作(テレビ朝日独自の中継)とは別に、国際映像制作も同時に行っています。

国際映像とは文字通り、世界に向けて配信される公式映像の事です。

 

それではVEの主戦場でもある、国際中継車の車内を見てみましょう!

こちらは中継車内のオペレーションルームの様子です。

この部屋ではディレクター、スイッチャー、スローオペレーター達がリアルタイムで映像制作をしています。

モニターウォールには、各カメラやスロー映像などが隙間なく表示されていて、これらをすべて見ながら、的確にスイッチングしています。

本番時はオペレーションルームには総勢11名のスタッフがいます!

 

続いては、我々VEの仕事場!VEオペレーションルームです!

競技時はチーフVEを中心にカメラオペレート(適正な明るさや色味をコントロール)をしています。

今回、国際カメラが14台あるのですが、3名ですべてのカメラをオペレートしています。

1人で4,5台のカメラをコントロールしているんです。

ユニカメラも合わせるとカメラが24台もあります!

VEチームは各カメラを常に目で追いながらカメラオペレートしつつ、世界配信されている映像の監視もしています。

 

ちなみにカメラオペレートも主な業務ですが、中継に必要なシステム構築もVEの大きなミッションとなります。

各セクションと連携を取り、何か月も前から準備をしています!

 

続いては、こちらもVEの仕事である収録現場です!

ちらは支援車の中に組まれた収録ベースの様子です。

ここでは、すべてのカメラと各中継車(ユニ、国際)が制作しているプログラム、スローモーション映像を収録しています。

この場所は皆の努力がすべて集約する場所なので、責任は重大です!

想像通り、その数は膨大で一つ一つの素材を管理し、余すことなく素材を収録しています!

 

ちなみにこれらの映像が、今後のグランプリシリーズや冬季五輪等のVTRで使用されています。

 

続いて、こちらはテレビ朝日のスタッフルームです!

国別対抗戦ではスタッフが多い為、東京体育館のサブアリーナの半分をスタッフルームと使用しています。

ここで打ち合せをしたり、競技間の休憩の場として使用しています。

スタッフは総勢約150名いるので、これぐらいのスペースが必要になります!

 

次は会場内を紹介します!

こちらは会場内の全景です。

東京体育館にはスケートリンクはないので、特設のリンクを作っています!

 

こちらは各国の応援席です。

VEは照明の具合をLDさんと調整しています。

ちなみにこちらは、テレビ朝日の美術さんが作ってくれています!

 

ここからは一部カメラを紹介します。

こちらはメインスタンドのカメラの様子です。

国際カメラとユニカメラが並列して撮影しています。

フィギュアスケートならではですが、見切れ対策でカメラに青幕を取り付けています!

 

ダイナミックな映像制作ができるクレーンカメラ

 

こちらはリンクサイドのハンディカメラ。

競技前の選手とコーチの世界観を演出する為にシネマカメラを導入し、マイクはターゲットマイクを使用して映像制作の厚みを持たせたりしました。

 

以上、簡単ではありますがVEグループのお仕事を中心としたレポートでした!

 

次の世界フィギュアスケート国別対抗戦は、2027年開催予定です!

また新技術を使った中継など、いろいろな事にチャレンジしていきます!