2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 日本×アメリカ 決勝中継レポート

 

テイクシステムズ技術スタッフ

TD/VE 1名

SW 1名

CAM 3名

AUD 2名

VE 1名 

SLOW 1名

※他アメリカ在住スタッフと混成

第5回を迎えたワールドベースボールクラシック。

日本代表は東京ドームでの1次ラウンド(POOL B)、準々決勝ラウンド(イタリア戦)を順当に勝ち進み、その後アメリカ合衆国フロリダ州マイアミにあるローンデポ・パークでの準決勝(メキシコ戦)へと駒を進めました。

テレビ朝日では決勝戦の放送権を獲得しており、私達もその中継に向けマイアミに出発しました。

 

中継を行うにあたり、事前に現地中継車とスタッフを手配していただいており

現地入りした我々は事前に作成したユニプロダクションプランを元にカメラ、音声、VE、スローのシステム構築を進めました。

ユニ中継車 Lyon12:日本の中継車の2倍くらい広い。SW、音声、スロー、VEなど全てがこの1台の中で作業できる

TV中継車駐車場(TVコンパウンド)には国際映像など多くの中継車が停まっている

 

カメラ

・ロー1st(1塁ベンチ横)

・ロー3rd(3塁ベンチ横)

・センター

・ハイ1st(1塁内野席上)

・ハイホーム(ネット裏上段)

・ライトホームラン(ホームランポール横)

・グラウンドスタンドアップ用ハンディ(事前枠、インタビュー、表彰式、入り中など幅広く活躍)

・ロッカールーム(シャンパンファイト用ハンディ)

これに国際映像(MLBN)カメラ映像もらい、EVSなど全て合わせると30ほどの素材をSWしています。

 

スロー

ユニ、国際映像の素材をEVSサーバーに入力して、

現場出し素材、スロー出しやハイライト編集などをわずか2名で行っています。

 

音声

ユニ独自の音声(球場内マイク、放送席実況、リポート、EVS)と国際映像からもらった非常に多くの音声を映像に合わせ効果的にMixしています。

 

VE

カメラの調整や国際映像もらいの信号管理を集中的に行っています。

今回は国際映像に色を合わせSWしても全く違和感のない映像演出を心がけました。

 

決勝当日の対応

グッドモーニング、WBC中継本編、ワイドスクランブル枠優勝特番と対応し、およそ9時間の生中継対応。長丁場の中継でしたが皆の力で無事番組制作を完遂しました。

 

おまけ

試合後ロッカールームでのシャンパンファイトにカメラとアナウンサーのみ入る事が許された為、事前に対策を行っております。

カメラは雨カバーなど装着、マイクは防滴型用意、カメラマンとアナウンサーは着替え用意。

歓喜の中継の裏側ではしっかりとした準備をしております。